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オフィスの探し方はどうする?スタートアップ向け注意点と選ぶポイント

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大谷 哲也

筆者 大谷 哲也

不動産キャリア20年

すべてのお客様に誠実に接客すること、お問合せや依頼にはスピード感のある接客を心がけています。
前職では一般企業様の社宅取り扱いや不動産会社様向けの法人営業を長年、経験してきました。仲介業は物件オーナー様である大家様、物件管理している不動産会社様、入居希望の法人・個人のお客様などを結ぶ仕事となります。

スタートアップの成長スピードに合うオフィスをどう探すか。
どこから手を付ければ良いのか悩む経営者や担当者は少なくありません。
採用力を高める拠点にするのか、固定費を抑えることを優先するのかによって、オフィスの探し方や見るべき注意点は大きく変わります。
また、検索から内覧、比較検討、契約までの流れを理解していないと、思わぬ追加コストや移転リスクにつながることもあります。
この記事では、スタートアップ向けのオフィスをテーマに、選ぶポイントと実践的な見つけ方を整理し、失敗しないための注意点をわかりやすく解説します。
自社に合った環境を効率よく見極めたい方は、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

スタートアップのオフィス探し全体像

スタートアップのオフィスは、単に仕事をする場所ではなく、採用力や企業の印象、生産性を左右する「顔」になります。
特に創業期は、限られた予算の中で、事業の成長スピードと人員計画に合った広さや設備を見極めることが重要です。
また、初めてのオフィス探しでは、居住用賃貸とは異なる確認項目が多く、十分な準備がないと後から使いにくさを感じやすいと指摘されています。
そのため、目的と優先順位を整理したうえで、計画的に探し始めることが大切です。

オフィス探しの基本的な流れは、まず事業計画や人員計画を整理する準備段階から始まり、そのうえで候補物件の情報収集と絞り込みを行います。
次に、複数の物件を実際に内覧し、広さや動線、設備、周辺環境などを比較検討してから申し込みと契約に進むのが一般的な手順です。
各種解説では、はじめてのオフィス探しでは、十分な比較検討のために少なくとも数週間から数か月程度の余裕を持って動き始めることがすすめられています。
このように、準備から契約までの全体像を事前に把握しておくと、スケジュールの遅れや条件の妥協を減らしやすくなります。

さらに、スタートアップが押さえておきたい探し方の注意点として、広さと賃料のバランス、インフラ設備、ビルの管理状況、周辺環境などがあります。
不動産の専門調査では、貸オフィス選びで重視される項目として、従業員数や業務内容に適した広さ、利便性、建物の管理状態などが上位に挙げられています。
また、創業期は事業の変化が大きいため、将来の増員やレイアウト変更に対応しやすいかどうかも重要な視点です。
これらの観点をチェックリストとして整理し、物件を見るたびに同じ基準で確認していくことが、失敗を減らす近道になります。

確認項目 主な内容 スタートアップ視点
広さとレイアウト 人数と業務内容に適合 増員時の席数確保
設備とインフラ 通信環境や空調性能 オンライン業務の安定
建物と周辺環境 管理状況と生活利便性 採用と定着への影響


失敗しないための条件整理とエリア選びのコツ

まずは現在の人数と今後の採用計画をもとに、必要なおおよその面積とレイアウトの方向性を整理することが大切です。
一般的に、ワークスペースは1人あたりおおよそ3〜5㎡を目安とし、会議室や休憩スペースなどの共用部を上乗せして全体面積を見込む考え方がよく用いられています。
加えて、将来の人員増加分として何人分の席を先に確保するかを決めておくと、短期間での再移転リスクを抑えやすくなります。
このように、人数と成長スピードを掛け合わせて、最低限必要な席数と柔軟に増席できる余白を意識したレイアウトイメージを持つことが重要です。

次に、賃料だけでなく共益費や礼金、保証金、内装工事費などを含めた総コストで予算を組み立てることが欠かせません。
オフィスビルでは賃料と共益費が別々に坪単価で提示されることが多く、例えば賃料が坪18,000円、共益費が坪3,000円で50坪なら、月額は共益費込みで約105万円となります。
さらに、オフィス新設や移転時の初期費用は、一般的に坪20〜40万円程度が目安とされており、保証金や仲介手数料、内装費などが含まれます。
毎月の賃料負担が売上や資金調達額に対して過大にならないよう、キャッシュフローの試算を行い、少なくとも数年先までの支払余力を確認しておくと安心です。

エリア選びでは、採用力や営業効率、メンバーの通勤負担をどうバランスさせるかが重要な視点になります。
不動産事業者への調査では、貸オフィスで重視されるポイントとして、交通利便性や周辺環境、建物の管理状態などが上位に挙げられており、駅からの距離やビルの印象が日々の業務に大きく影響していることが分かります。
また、オフィス賃料は同じ都市内でもエリアやビルグレードによって坪単価が大きく異なり、共益費込みで数万円単位の差が生じることもあります。
そのため、候補エリアごとに賃料水準とアクセス性、周辺環境を比較し、自社の採用戦略や営業スタイルと合致するかどうかを丁寧に検討することが大切です。

整理すべき項目 主な確認ポイント スタートアップでの考え方
必要面積と席数 1人あたり面積と将来増員枠 最低限+余白のバランス重視
賃料と初期費用 賃料・共益費・坪単価・保証金 総コストと資金計画の整合性
エリアと立地 駅距離・周辺環境・ビルの印象 採用力と営業効率への影響度

スタートアップ向けオフィスのタイプ別選び方と注意点

まず、賃貸オフィスは専用の区画を長期で利用する形態で、レイアウトの自由度が高く、来客対応や機密情報を扱う業務に適している一方、保証金や内装費など初期費用が大きくなりやすいです。
レンタルオフィスやシェアオフィスは、個室や席を短期から利用でき、机・椅子・複合機などが整っているため、創業初期でも導入コストを抑えやすいという特徴があります。
一方、コワーキングスペースはオープンスペースを共用する形式が多く、打合せや交流のしやすさが魅力ですが、静かな環境や情報管理を重視する業種には不向きな場合もあります。
このように、それぞれの特徴と向き不向きを整理したうえで、自社の業務内容や機密性、想定する利用人数との相性を見極めることが大切です。

次に、スタートアップが重視したいのが、契約や設備面の柔軟性です。
アットホームの調査では、貸オフィス選びで「広さ」や「利用時間」を重視する傾向が示されており、従業員数の変化や働き方に合わせて使い方を変えられることが重要になっています。
増床や縮小のしやすさ、途中解約時の違約金、有効期限付きのキャンペーンなどを細かく確認しないと、想定より早く手狭になった際に再移転のコストが重くのしかかるおそれがあります。
また、通信回線の安定性や予備回線の有無、空調設備の稼働時間、災害時の非常用電源や耐震性能など、事業継続計画に関わる設備仕様も、創業期から確認しておくことが望ましいです。

さらに、オフィスのタイプにかかわらず、運営ルールや管理体制、周辺環境に関する見落としにも注意が必要です。
シェアオフィスやコワーキングスペースでは、不特定多数が出入りすることから、入退室管理の方法や、情報漏えいリスクへの対策を事前に確認しておかなければなりません。
ごみ出しや清掃の頻度、共用部のマナー、来客対応のルールなども、日々の利用感や社員の満足度に直結します。
加えて、周辺の飲食店や金融機関、騒音源となり得る施設の有無など、業務への影響や採用面での印象も踏まえ、複数の時間帯に現地を見ておくと安心です。

オフィスタイプ 主なメリット 主な注意点
賃貸オフィス 専有区画で高い自由度 初期費用と長期契約負担
レンタルオフィス 家具付きで導入が容易 月額単価が割高傾向
シェア・コワーキング 低コストで柔軟な利用 静音性と情報管理に留意


内覧時と契約前に必ず確認したいチェックポイント

内覧では、まず執務エリアの動線や天井の高さ、柱の位置などを実際に歩いて確認することが大切です。
さらに、窓の向きや採光量、日中の明るさと照明の配置を見て、長時間の作業に支障がないかを確かめます。
エントランスや廊下、トイレなどの共用部は、清掃状態や利用しやすさに加え、来客目線でも印象を確認します。
また、出入口の施錠方法や監視カメラの有無など、セキュリティ面も一覧でチェックしておくと安心です。

図面だけでは分かりにくい天井高や空調機器の位置、コンセントや情報コンセントの数と配置は、必ず現地で確認する必要があります。
成長スピードの速いスタートアップの場合、将来の島型レイアウト変更やフリーアドレス導入などが可能か、レイアウト案を思い描きながら動線をイメージすると判断しやすくなります。
また、可動間仕切りの有無や床の仕様など、会議室増設や執務席拡張のしやすさも見逃せないポイントです。
入居後すぐに増員予定がある場合は、隣接区画の空き状況や、同一フロア内での増床余地について管理会社に確認しておくと安心です。

契約前には、賃料や共益費だけでなく、更新料や保証金の償却、解約予告期間などの条件を細かく確認することが重要です。
特に原状回復については、国土交通省のガイドラインでは住宅を主な対象としている一方で、事業用では契約書の特約が優先されることが多いと解説されています。
そのため、什器の固定や間仕切り設置、床配線工事などを行う場合に、どこまで借主負担での復旧が必要か、事前に具体的な範囲を確認しておくことが大切です。
さらに、時間外空調費や看板設置料、セキュリティカード追加発行費など、運営上発生しうる追加費用の有無も、見積書と合わせて整理してから意思決定することをおすすめします。

確認場面 主なチェック項目 スタートアップ視点
内覧時 動線・採光・共用部 働きやすさと印象
将来を想定 レイアウト変更余地 増員時の柔軟性
契約前 原状回復・追加費用 退去時コスト管理

まとめ

スタートアップのオフィス探しでは、採用やブランディング、生産性に直結する視点で「条件整理→エリア・タイプ選び→内覧→契約」を進めることが重要です。
人数増加を見越した面積とレイアウト、賃料だけでなく初期費用や原状回復費まで含めた総コストを必ず確認しましょう。
また、オフィスタイプごとの特徴や増床のしやすさ、利用可能時間、通信環境やセキュリティ、ルール・管理体制も事前チェックが欠かせません。
自社に最適な探し方や注意点を知りたい方は、具体的な条件を伺ったうえで最適なプランをご提案しますので、まずはお気軽にお問い合わせください。


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