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空家のリフォームリノベーションで節税できる?入居が付きやすくなる理由も紹介

オーナー様向け

大谷 哲也

筆者 大谷 哲也

不動産キャリア20年

すべてのお客様に誠実に接客すること、お問合せや依頼にはスピード感のある接客を心がけています。
前職では一般企業様の社宅取り扱いや不動産会社様向けの法人営業を長年、経験してきました。仲介業は物件オーナー様である大家様、物件管理している不動産会社様、入居希望の法人・個人のお客様などを結ぶ仕事となります。

空き家のリフォームやリノベーションを考えている方、「節税につながるって本当?」と疑問に感じていませんか?実は、リフォームやリノベによる税制優遇や補助金制度をうまく活用すると、費用負担を抑えながら家をよみがえらせることができます。また、改修を行うことで空き家のイメージも大きく変わり、入居希望者が増えるケースも少なくありません。本記事では、空き家リフォームの節税メリットや、入居率アップにつながる理由、さらに手続きをスムーズに進める方法までわかりやすく解説します。空き家の活用に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

空き家のリフォームやリノベーションで得られる節税のしくみ

空き家をリフォームやリノベーションすると、さまざまな節税メリットがあります。まず、住宅ローンを利用した場合、住宅ローン減税の対象となり、年末時点のローン残高の0.7%が所得税から最大10年間控除されます。この制度はリノベ後に自己居住する場合に適用され、利用期限は2025年12月31日入居分までとされている点にご注意ください。住宅ローンの活用によって、税負担を長期的に軽減できます。

工事内容控除制度の内容節税効果のイメージ
耐震改修所得税控除(上限約62.5万円)+固定資産税半減安全性向上+税負担軽減
バリアフリー改修所得税控除(上限約60万円)暮らしやすさ向上+負担減
省エネ改修所得税控除(上限約67.5万円/太陽光含むと80万円)+固定資産税3分の1減額光熱費抑制+税金も軽減

さらに、耐震改修には「住宅耐震改修特別控除」という所得税の控除制度があり、昭和56年5月31日以前に建築された住宅に対して、現行の耐震基準に適合する改修を行った場合に適用されます。この場合、住宅ローン減税と併用できる可能性があるため、条件によっては両方を活用し、節税効果が高まります。

固定資産税についても、省エネ改修や耐震改修を実施すれば、税額軽減の対象になります。省エネ改修では工事完了翌年度分の固定資産税が3分の1、耐震改修では2分の1の軽減措置が適用されます。こうした制度を活用するには、工事完了後に確定申告や自治体への申請・報告が必要ですので、事前に必要書類の準備や手続き方法を確認しておくことが重要です。

節税だけじゃない!リフォーム・リノベのその他メリットで入居が付きやすくなる理由

空き家をリフォームやリノベーションすると、節税だけでなく“入居が付きやすくなる”多くのメリットがあります。

まず第一に、建物の老朽化や設備の劣化を改善することで、借り手にとって魅力ある物件になります。古いままの設備や汚れた内装では敬遠されがちですが、内装や水回りを一新すると、見た目の印象が大きく向上し、入居希望者の心理的ハードルが下がります。まさに「住んでみたい」と思ってもらえる空間を提供できるようになります。実際、リフォーム・リノベーションを行うことで、買い手・借り手がつきやすくなるという報告も多くあります。

次に、リフォームによって建物の耐震性や衛生環境の向上を図ることができ、安全性・安心感が大きく増します。健康や安全に敏感な現代の借り手にとって、この改善は大きな安心材料になります。建物がきちんと手入れされていれば「特定空き家」に指定されるリスクも下がり、固定資産税の重い負担を避けられる可能性も高まります。

さらに、資産価値そのものの向上にもつながります。空き家を放置すると価値は下落しますが、リフォームによって内外装や設備を改善することで、資産としての魅力が増し、売却・賃貸の観点でも有利になります。

以下の表は、こうした「入居が付きやすくなる理由」を3つの観点でまとめたものです:

主なメリット 具体的な効果 入居につながる理由
見た目・印象の改善 内装・設備を新品同様に改善し、清潔感と魅力度を向上 第一印象が良くなり、心理的ハードルが下がる
安全・衛生環境の向上 耐震強化や湿気対策、設備点検で安心感を提供 安心して住めると感じて選ばれやすくなる
資産価値の向上 価値が回復し、売却・賃貸利用の魅力が増加 市場価値が上がることで入居希望が集まりやすくなる

このように、空き家をリフォーム・リノベで適切に管理・改善することで、税負担のリスクを回避しつつ、物件の魅力と安心感を高めて入居者を引きつけることができます。結果として、空き家が“空き家”のままではなく、「収益を生む資産」に変わる可能性が広がります。

節税制度や補助金・減税の活用で費用負担を抑える方法

空き家のリフォーム・リノベーションにかかる費用を抑えるには、国や自治体の支援制度を活用することが重要です。まずは国の制度として、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」が挙げられます。この制度では、劣化対策・耐震性・省エネ性などの一定の性能向上を含むリフォームに対し、評価基準型で最大80万円(あるいは130万円)、認定型で最大160万円(または210万円)の補助が受けられます。

加えて、省エネに特化した支援として「住宅省エネ2025キャンペーン」があり、断熱窓の改修には最大200万円、高効率給湯器導入には最大18万円の補助が受けられます。

さらに、高齢者や障がい者、子育て世帯を対象としたリフォームには「住宅確保要配慮者専用賃貸住宅改修事業」があり、最大200万円までの補助が可能です。

次に自治体の支援制度として、地方自治体ごとに多様な補助が用意されており、例えば岡山県真庭市では空き家バンク登録物件の改修に最大100万円、愛媛県西予市では耐震や断熱を含む改修で最大120万円、福井県鯖江市では若年・子育て世帯に最大150万円の補助が提供されています。

また、リフォーム費用の一部補助、耐震補強、バリアフリー化などへ補助が出る自治体も多く、事例によっては50万~200万円の補助が受けられることもあります。

以下に、主な補助制度の特徴をまとめた表をご用意しました。

制度名称対象内容補助上限
長期優良住宅化リフォーム推進事業(国)耐震性・省エネ等の性能向上最大210万円
住宅省エネ2025キャンペーン断熱改修・高効率設備断熱最大200万円/給湯器最大18万円
自治体独自(例:真庭市・西予市・鯖江市)空き家改修支援最大150万円程度

最後に、これらの補助金・減税を上手に活用できるよう、自己資金、住宅ローン、リフォームローンと組み合わせた資金計画の立て方が大切です。例えば、まず自己資金で工事契約締結前に補助申請を行い、補助金や減税が確定した後に必要な分だけローンを利用する流れが理想的です。また、ローンを利用すれば住宅ローン減税制度が適用され、年末ローン残高の0.7%が最大10年間にわたり所得税から控除される場合があります。

このように、国と自治体の支援を併用し、自己資金・ローンと組み合わせることで、節税効果と費用負担軽減を両立したリフォーム計画が可能です。

節税と入居しやすさの両立に向けた空き家リフォーム・リノベのポイント

空き家のリフォームやリノベーションで、節税効果と入居率の向上を両立させるためには、優先すべき工事項目、予算の盲点を見据えた計画、そして必要な手続きの整理が重要です。以下に、それぞれの視点からポイントを整理します。

優先すべきポイント 注目すべき見えないコスト 手続き・申請の流れ
耐震補強、省エネ、バリアフリー改修などは所得税・固定資産税の減税や減額の対象です。特に、耐震改修や断熱リフォームは税制上の優遇措置が得られる場合があります。 登記費用、設計費、検査費、残置物処分費用などは、工事費に含まれないことが多く、予算オーバーの原因になりがちです。 確定申告による減税適用、補助金申請、自治体への報告や申告などを漏れなく進める必要があります。

まず、節税面を重視するなら、耐震改修、省エネリフォーム、バリアフリー対応などの工事を優先するのがおすすめです。例えば、耐震・省エネ改修では所得税控除や固定資産税の減額制度に該当する場合がありますし、このような性能向上リノベは入居者からの評価向上にもつながります。

次に、予算計画では「リフォーム費用」以外のコストも考慮することが不可欠です。具体的には、登記手続きにかかる費用、設計図面や補助金申請に必要な検査費、さらには残置物の処分費用などが後から膨らみやすい支出項目です。これらを見落とすと、当初の予算より数百万円単位で超過することもあります。

さらに、制度の活用や手続きについても計画的に進めましょう。耐震や省エネ改修に関連する税制度の適用、必要に応じて確定申告や補助金の申請準備、自治体への報告などは漏れがあるとせっかくの効果が得られない場合があります。手続きの流れを整理したうえで、専門家や自治体窓口と連携することが成功の鍵になります。

まとめ

空き家のリフォームやリノベーションは節税につながるだけでなく、入居者が見つけやすい物件に生まれ変わるチャンスです。住宅ローン減税や各種控除などの税制優遇、国や自治体の補助金を賢く組み合わせることが経済的な負担を抑えるポイントとなります。さらに、耐震や省エネなど資産価値が高まる改修を選ぶことで空き家の魅力もアップします。適切な計画で不安を解消し、安心して空き家の活用を進めましょう。

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